ノースフィールド, ニセコ

ニセコの倶知安町にある2棟のツインヴィラは、羊蹄山のパノラマビューを眺めながら、豪雪にも対応できるように設計されている。

プロジェクト概要

ヴァイアル・アンド・カンパニーは、ニセコの倶知安町にある2棟の別荘のコンセプトデザインを依頼された。豪雪地帯として知られ、羊蹄山を一望できる場所に位置するこの別荘は、周囲の建築的背景からヒントを得て、近隣の建物からの影響と、現代的でヴァナキュラーなアプローチを組み合わせた提案となっている。

デザインはシンプルさと機能性を優先している。明快で幾何学的なフォルムは、その抑制された美しさだけでなく、積雪、日照、主要な眺望通路などの環境条件にも対応している。

2つのヴィラは、コンクリート、木材、スタンディングシームメタルという一貫した素材パレットを共有しながらも、異なる組織戦略に従っている。ブロックAは、中央の2層吹き抜けのリビングを中心に放射状に配置され、東と西にベッドルームが伸びている。コンクリート・ベースが建物を景観に固定し、雪を逃がす緩やかな傾斜の金属屋根の下で、より軽い木材のボリュームを支えている。内部は、鉄筋コンクリートの階段がエレベーターのコアをぐるりと囲み、ジム、サウナ、プレイルームを含む1階のアメニティスペースと上階のメインリビングをつないでいる。開口部は戦略的に配置され、プライバシーを保ちながら羊蹄山の眺望を縁取り、自然光を取り込んでいる。

ブロックBは、より直線的なレイアウトを採用し、北側に沿って回遊性を、南側に居住エリアを配置している。敷地の幅と方角を生かしたマスキングで、南向きのベッドルームと屋根付きテラスがファサードを貫いている。サービススペースは北側に配置され、柔らかく拡散した光を取り込む天窓によって支えられている。敷地の中心には、2つのヴィラを繋ぐ中庭があり、そこには温泉と茶室があり、全体的な構成の中にプライベートな隠れ家を提供している。

ワインセラー、ブレックファスト・バー、ダイニング・テーブルなど、ラベルの付いたモダンなキッチンとダイニング・エリア。窓際でメニューや本を読む人。
オレンジ色のソファ、白い花の花瓶が置かれた低いコーヒーテーブル、柄物のラグ、ラウンジチェアが置かれたモダンなリビングルームのインテリア。大きな窓からは屋外の木々が見え、大きな抽象画と吊り下げ式のシャンデリアが飾られている。背景のダイニングエリア近くには人が立っている。木目調の壁と天井。