Masonry (メイソナリー)、ニセコ
メイソンリーの日本初進出店舗として計画された、温かみがあり親密な雰囲気のアルパイン・レストラン。ニセコのスキーイン・スキーアウト型ホスピタリティの文脈の中で、現代的なマウンテンデザインの感性と日本のクラフトマンシップ、素材の触感的な表現を融合させています。
温もりあふれるアルプスの隠れ家。現代的な山の感性と日本の工芸が調和する空間。
プロジェクト概要
ヒラフエリアのニセコ郷 ホテル内に誕生するスキーイン・スキーアウト型レストラン、「Masonry Niseko」は、同ブランドにとって日本初進出となる店舗であり、グローバルな視点を持ちながらも素材感を大切にするブランドアイデンティティの新たな章を象徴する存在です。60席のダイニングと拡張されたバーカウンター席で構成された空間は、オープンキッチンを核とし、洗練されつつも親しみやすいMasonryらしいダイニング体験を、カジュアルで社交的な雰囲気の中で支えます。
内装は、現代的な山岳の感性と日本の工芸を融合させた、温かみのあるアルパイン・リトリートとして構想しました。メイスンリーのバリ島発祥をほのめかしながら、温かみのあるアルプスの隠れ家のような内装を構想しました。そこにMasonryの原点であるバリの要素をさりげなく織り込み、手仕事によって形づくられたような“触感”を重視した空間づくりとしています。素材は経年による変化や風合いの深まり、使い込むことで生まれる柔らかさを受け入れ、時間とともに育つデザインを目指しています。
木・石・鋼鉄を基調とした抑制の効いた素材パレットにより、落ち着きのある原初的な空気感を生み出しています。重なり合うテクスチャーや丁寧につくられた造作、やわらかな建築的つながりによって、ダイニング、バー、キッチンの境界に親密さをもたらしつつ、空間全体の視覚的な連続性を保っています。また、クリーンなラインと節度あるディテールによって、素材そのものの表情が空間の主役となる構成としています。
その結果、静かな賑わいと触感的な心地よさ、そして温かく迎え入れるような雰囲気を備えた空間が生まれました。食事や会話、そして季節の移ろいというレストランのリズムを支えながら、地中海にインスピレーションを得たMasonryの料理を、この新たな北の風景の中にしっかりと根づかせるインテリアとなっています。